2009年07月02日

筏下りと山登りのキャリア

6/26の講演準備もあり、暫くブログを書けませんでした。
お蔭様で、文京シビックホールでの講演も無事終わりました。
7月は理事会もあり、活動再開です。

さて、皆さんは筏下りと山登りのキャリアについてご存知でしょうか?
これは、リクルートワークス研究所の、大久保幸夫所長の講演録からの受け売りですが、とても気に入っています。また、このことは、日経文庫「キャリアデザイン入門」にも詳しく書かれていますので参照してください。

筏下りと山登りの話に戻します。
キャリアの世界では40歳を人生の正午と言いますが、この辺りの年齢までが筏下りのキャリア、そしてその後は、山登りのキャリアになると言われます。

確かに若い時は筏で川を下るように勢いよく過ごせますが、川の流れも落ち着いて筏も進まなくなると、川を離れて山登りに入らなければならない時期が来るという喩えが非常に分かりやすく、腹に落ちました。別の表現では、正午までは足し算のキャリア、それ以降は、引き算のキャリアとも言われます。なるほど若い時代には、いろいろなことにチャレンジして、その結果、人生が大きく変わることがあります。

引き算のキャリアでは、もうそれ程大きなチャレンジをすることはできないし、それから先の人生が大きく変わることは少ないでしょう。

更にこの時期には、必ず訪れるその時を意識し、残りの時間を大切にして生きることの大切さを悟るのです。そして、出来れば、気付くのは早い方が良い。早いほど、残された時間を浪費しなくて済みます。

さて、山登りの話に戻ります。山に登るためには、どの山に登るかを決めなければなりません。2つの山に登ることはできないので、登らない山を諦めることが必要です。

更に登る為の装備が必要なので、これらの装備の準備もしなければなりません。ただ、漠然と山登りに向かっても、登れる限界が直ぐにやってくるだけです。

山に登るには、覚悟と準備が必要なのです。

しかし、この覚悟と準備がなく、定年を迎えたシニアは大変です。定年まで何の準備もせず、その日を迎えてから、有り余る時間をもてあましてしまうようでは、困りものです。

また、装備は資格だけではありません。体力(健康)や経済力(お金)も大事な要素です。
これらは全て、作っていかなければならず、また、時間と準備が必要なのです。

最後に、どの山に登るか?決める為に次のような質問に自ら答えてください。

・自分に出来ることは何か?(能力・才能)

・自分は何がやりたいのか?(動機・欲求)

・自分は何をやることに価値を感じるのか?(意味・価値)

では、今回はこの位にします。
是非、登る山を見つけて、準備を怠り無く。

posted by 敬聴の会 at 09:58 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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